英語の文字指導 / handwriting指導法セミナーに参加して
2/23(月)に大阪で開かれた「英語の文字指導 / handwriting指導法セミナー」に参加しました。印象的だったことを中心にワークショップ・セミナーを振り返ります。
自分は高校生を教えているので、ゼロからの文字指導を経験したことはありません。しかし、生徒にライティングをさせると読みづらい文字を書く生徒と出会します。そんな時は「読まれへん!書き直し!」と一蹴していたのですが、そんな姿勢を改めないといけませんね。
事前に講師である松井孝志先生のブログ「英語教育の明日はどっちだ!tmrowing at second best」で文字指導関連のエントリーを読み、また手嶋良先生の「これからの英語の文字指導」をある程度は読んでいたので、セミナーの内容もすんなりと入ってきました。
本当に何度も言うけれど、まずは「きちんと知ること」「調べること」ですよ。私のツイートやブログを読むだけでも、「文字指導」の現状での問題点はかなり「詳細」かつ「具体的」にわかるはずですから。 https://t.co/rQP7o9iSZW
— Takashi Matsui (@tmrowing) 2020年2月12日
それでもやはり文字は「書く」ものですから、身体の動作が伴うもの。それを平筆や補助具を使って体験できたのは非常に良かったです。また道具だけでなく、姿勢や筆記具の持ち方も大切。両膝は肩幅ほどに広げて(脚を組むのは良くないですよね)、「地に足をつけ」て、また長時間書いてもストレスがない持ち方で。僕は右利きで人差し指が反り返す持ち方なので人様にお見せできるようなものではないと恥ずかしがっていたのですが、「本人の負荷、ストレスにならないのが一番」という松井先生の一言に安心しました。しかし「firesara」という会社(?)の補助具「金魚ちゃん(僕は「イルカちゃん」に見えます笑)」は良いですね。それと姿勢を崩すのではなく、「紙を動かして、Comfortableなゾーンに持ってくる」ことが大事。これは高校生でもすぐに実践できます。(リンク先の商品に「金魚ちゃん」が入っているか不明ですが、「Firesara」という会社名は確かです。)
またフォントに関する知見も深めることができました。今まで投影資料にはAvenir Next、テストにはTimes New Roman、配布プリントにはSegoe UIを使用。今回新たにBetweem3を5,000円程で購入し、Andika New Basic、Sassoon PrimaryとInfantは無料でダウンロードしました。以前、Sassoonを有料でダウンロードした記憶があるのですが、無料で入手できてラッキーです。いずれにせよフォントの引き出しも増えて嬉しい限り。新年度からの教材は新しいフォントで作成しようと思います。
しかし改めて松井先生の豊富な知識とそれに伴った学ぶ意欲、また学習者の寄り添う姿勢には感服しっぱなしのセミナーでした。あっという間の、けど濃い4時間になりました。
新型コロナウィルスの感染が広がるなか開催が心配されましたが、松井先生がきめ細かな配慮をして下さり、また加藤京子先生からはマスクの提供があり、無事に終わったことが 本当に良かったです。
文字指導をゼロからすることはまだ当分の間なさそうですが、文字に関する引き出しが増えたことは自分の中で大きな収穫です。個人的に誘って頂いた松井先生には感謝です。ありがとうございました。