紺珠

手で撫でると記憶が蘇るという紺色の玉

オンライン授業に備えて

本格的にまずい状況や…公立高校の2割近くが休校になり、周囲の学校も続々と休校。いつ一斉休校でオンライン授業に切り替わってもおかしくない状態なので、オンライン授業に向けて備えています。

そこで見つけたのが数研さんが定期的に発行している『チャートネットワーク』の最新号に掲載されていた、早稲田大学・森田裕介先生による「オンライン授業のデザイン」。

森田裕介「オンライン授業のデザイン」チャートネットワーク94号2021年5月

 

オンライン授業といっても、①同時双方向のやり取りをするライブ型、②予め録画した授業動画をYouTubeなどにアップロードとして生徒が自由な時間に視聴できるオンデマンド型、そして③その2つを合わせたハイブリッド型の3種類に分類されます。

 

①のライブ型はハードルが高く勤務校の環境的にも困難が予想されるので、②のオンデマンド型の注意点をまとめておきます。

  1. ビデオ6分くらいがベスト。9分以上で視聴しなくなる。
  2. 教員は顔出しのほうがいい。
  3. パワーポイントなどの提示資料に加えて手書きがあるほうがいい。
  4. 自然に熱っぽく早口になるのは問題ない
  5. 無駄な間やフィラーはないほうがいい。
  6. 設備が整ったスタジオでの収録が効果的とは限らない。
  7. 教室授業のライブ収録は効果的ではない。

また高校生は自律した学習がまだ苦手なことがあるので、視聴期限を設定してペースをこちらで調整したり、ゲームの要素を取り入れて報酬を設定したりするなどの「インストラクショナルデザイン」が有効とのことです。

加えて高校生だとスマートフォンでの視聴が多くなることも踏まえて授業づくりをしないといけません。

さて勤務校は休校せずにこの第5波を切り抜けできるのか。はたまた県単位で一斉休校になるか。今回は本当に命の危機を感じます。どうか皆さんご無事で。