紺珠

手で撫でると記憶が蘇るという紺色の玉

動画授業と今後の授業形態とCOSMOS

先週から府立高校では分散登校が始まりました。

勤務校では学年ごとに日時を指定しています。1学級のうち出席番号の前半20名は午前に、後半20名は午後に登校します。更に20名を半分に分け、担任と副担任で10名ずつ対応するというものです。

分散での登校という形態に加えて、滞在時間は2時間という制約もあり、もちろん授業をするなんて到底無理な話なので、ご多分に漏れず、勤務校でも動画配信サービスを使って授業が始まることになりました。できるならもっと早くから導入した方が良かったかもしれませんが。

 

ということで動画授業を作ってみました。

正確には授業というよりかは、家庭での学習方法を12分程の動画で紹介したものです。Read & Look UpやFlip & Write、そしてQuizletを使った瞬間英作文の3つを、実際に画面越しで練習してもらうようにしました。

作成は主にKeynoteで行い、英語科で開設したYouTubeチャンネルにアップロードしました。(その動画は恥ずかしいのでここでは紹介しません笑)

作成の際は大阪府立大学高等教育開発センターのこちらのYouTube動画を参考にしました。丁寧で分かりやすかったです。Keynote以外にもPowerPointやZoomを使っての作り方もあっておすすめです。

 


Keynoteで作る講義動画(Mac編)

 

作成してみて気になった点が2つ。今回は学習方法の紹介に留まったので、授業動画となると他にも出てくるかもしれません。

  1. 事前に話す要点を考えておく。いきなり話し始めると止まらなくなるので疲れました(笑)発表者ノートにメモを書いておくのも良いかも。 
  2. 実際に生徒が試している場面が目に見えないので、このまま進めていいのか不安感がある。生徒からの反応・コメントも受け付けれるようにしたいところ。

 

次回からは画面に映した英文に書き込んで解説もしたいので、iPad mini 2を下取りに出してiPad Air 3 + Apple Pencil 1を買ってしまいました(一部奥さんからの誕生日プレゼント)。 

 

そして今一番の悩みが授業動画の位置づけです。

担当する英語表現系の授業では、1つの単元の流れとして、

  1. 導入(洋楽を使って)
  2. 説明
  3. 練習
  4. 活動

で進めるつもりです。このうち、1. 導入と2. 説明の部分を動画でカバーしようと思うのですが、著作権の問題や聴いてみての感想や問いかけに対するペアとの意見交換をどう解決するか。もちろん一方的に聴いてほしい曲のURLを示して聴いてもらい、問いに対して1人で考えてもらうのでもOKなのですが…

そもそも5月いっぱいで分散登校が終わっても、6月からの学校再開もどういう形態になるのか未定なのが辛い。もし例えば20名が教室に入るとしても、ペア・グループ活動なんかは可能なのか…(専門家会議が提示した新しい生活様式には、教室での大声での会話は避けると確かあったはず。)

3.の練習は1人で取り組み、その成果を録音・録画してオンラインで提出させる。4.の活動もオンラインで提出は可能かと思いますが、それはどうも味気ない。生徒同士での交流を作って活発な授業にしたいのですが…まだGoogle formなどを含むGoogle Suite for Educationの導入体制も確立できていないので、いかんせん授業計画ができないです。

 

そうそう、どんな形態で授業が行われるにせよ、COSMOSはやってみたいと思っています。詳しくは考案者のanf先生のブログなどで紹介されていますが、これめちゃくちゃ面白そうですよね。

anfieldroad.hatenablog.com

anf先生のひとりごと:ライティング指導(2)COSMOS|anfieldroad|note

 

anf先生は生徒が提出したものを全て書き起こしされているようですが、こういう流れなのでGoogle formに生徒が入力するのもありかなと思います。

 

「早く元の状態に戻ってほしいな〜」と思ってしまうこともありますが、それは恐らく無理なので、これまでの授業形態とは異なる考え方でこれからの授業は工夫して組み立てていかないとダメでしょうね。そのためにも早くオンライン学習の体制を整えるのと、6月以降の学校再開の方法を提示してほしいです。