紺珠

手で撫でると記憶が蘇るという紺色の玉

『英語教育』2月号(大修館書店)を読んで。

もう先々月号になりますが、印象的な記事があったのでご紹介します。

2月号のテーマは"「引き算」の授業改善で指導にゆとり"でしたが、その中の「授業改善のためのリフレクション術」が印象に残っているんです。

 

ここでいう「リフレクション」とは、執筆された神戸市外国語大学の玉井先生によれば、

経験を言葉にし検討する過程で、過去や今この瞬間の出来事から意味を取り出す作業。 つまり、「経験」というすでに我々自身の内に感覚や記憶として残っていること、あるいは今、目の前で起こっていることを言葉の力を借りて捉え直すこと。

ということを指します。これを生徒理解と授業評価に役立てようというのこの記事の趣旨です。

 

リフレクションを生徒理解に役立てる

やり方は簡単です。日本語にせよ英語にせよ、生徒が口にしたことをシンプルに教員も繰り返す。これもフィードバックの一種になるんですかね。

面白い例が紹介されていました。遅刻常習の生徒が「遅れましたあ」と教室に入ってきたところ、先生が「そうか、君は遅れたんか」と言い返すと、タメ口をよくきくその生徒が珍しく「すみません」と謝ったそうです。

うーむ、これは興味深い。勤務校にも遅刻癖がある生徒がいるので興味を持ちました。最初これを読んだ時は「ほんまかいな!」と思ったのですがこれは面白いそう、というかオモロそう。これは早速実践してみようと思います。

 

リフレクションを授業評価に役立てる

他にもリフレクションを役立てる例として、授業の最後に生徒に紙を配布し、

  1. 今日自分で学んだなと思うこと、あるいは考えたことを書いて下さい。
  2. 今日勉強したことで、先生に尋ねたいな思うことを1つ書いて下さい。

という質問に回答してもらう、というものがありました。2つの質問で生徒はその授業で学習したことを振り返り 、自分が疑問に思うことを鮮明化することができる。また教員側もティーチングポイントをきちんと生徒が理解できているか確認できるし、授業改善に役立てることが可能です。また質問に対しては次回の授業で回答を示せば、生徒との信頼関係の構築にも寄与するでしょう。

毎時間これをするのは難しくても週一くらいなら実践できそうですね。

 英語教育 2014年 02月号 [雑誌]

 

 

 

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いよいよ明日は2013年度最終日で、明後日から新年度ですね。今年度は選抜委員会に入ったので2月と3月は入試業務に忙しく、入試が終われば新年度の授業計画ができると思っていましたが、来年度の人事が発表されてまさかの教務部に。先週から時間割り作成で、入試の時期に引き続きまたもや個人の時間が取れない日々が続いております…

早く授業計画や学級経営計画を立てたい。