2012シーズンの観客数と得失点差の関係(結果編)
セレッソの試合がない週末なんて退屈すぎます。
という訳で気晴らしに、「観客数と得失点差の関係」についての数字あそびです。(たかが「数字あそび」なので何か間違いがあっても華麗にスルーして下さい。)
セレッソのホームスタジアム
現在セレッソは大阪長居スタジアム(以下、長居スタ)とキンチョウスタジアム(以下、キンスタ)の2つを本拠地にしています。キンスタは2010年8月から本拠地として使用していて、何といっても観客席からピッチの近さが自慢の20,500人収容の球技専用のスタジアムです。
そんなキンスタの印象をレヴィー・クルピ監督は「サポーターの熱気で相手を圧倒する、圧力鍋のようなスタジアム」と言ってはります。
"J's GOAL【J1:第27節 C大阪 vs 山形】プレビュー:縁のある相手、山形を迎え撃つC大阪。キンチョウスタジアム今季8戦目にして初勝利なるか(2011年9月23日)" より
確かに選手と観客の距離が近いだけあって、声援もよく聞こえると思います。これはセレッソの選手にとってはアドバンテージ、対してアウェーチームの選手にとっては嫌なものでしょう。ところが、上で紹介したリンク先にもある通り、2011年シーズンは9月23日(もうとっくにシーズン後半に突入してる時期です)までキンスタでは未勝利でした。その一方では長居スタでは相性が良かった。また2012年シーズンの全体的な印象として、観客数が少ない方が快勝している回数が多い気もしていました。そんなことを考えていて、こんな疑問が生まれました。
観客が増えれば増えるほど、チームも強くなるのか?
Excelで相関係数を算出してみた
そこで「1試合における観客数」と「1試合における得失点差(=得点-失点)」を変数として、両変数の相関関係を調べてみることにしました。尚、今回の対象にしたのは2012シーズンにキンスタと長居スタにおいて開催された、J1リーグ戦(17試合)、ナビスコカップ(4試合)、そして天皇杯(4試合)の計25試合です。
それぞれの変数をセレッソの公式HPで調べてExcelへ入力し、相関係数(2つの変数が、一方の値が変わればもう一方の値も同様に一定量変わるという関係があると仮定し、その関係の強さを数値化したもの)を計算しました。また散布図も作成しました。その結果がこちら!(図が見づらい・見苦しいのはお許し願います…)
C大阪2012シーズン観客数と得失点差の散布図
相関係数 = -0.34
ぐぬぬ!
負の相関、つまり観客数が増えれば得失点差が小さくなる(逆も同じ)という結果が出てしまいました…!(>'A`)>
もうちょっとだけ詳しく散布図を説明。まず、縦軸に観客数をとりました。上へ行けば行くほど観客数が多いことを表します。そして横軸には得失点差をとりました。0とあるので得失点差が0、つまり引き分けの試合だったことを意味します。oより右側あるのが得失点差でプラスになので勝利、0より左側は敗戦です。
相関係数が-0.34というのは、他の同様の相関係数と比較しないと低いか高いかは分からないと思います。因みに相関係数は、-1≦相関係数≦+1の値をとります。
パッと見で分かると思いますが、高い位置にあるドット(=観客数が多かった試合)は左側(=敗戦)に偏っている傾向にあり、低い位置にあるドット(=観客数が少なかった試合)は右側(=勝利)に点在する傾向にありますね…うーむ、まぁ相関関係と因果関係は別物ですからね…そうですよね…
次回はそれぞれのドットをもう少し詳しく見ていき、その原因も考察できればと思います。(それより昨日から新シーズンに向けてチームが始動しているのに、お気に入りの村田選手は契約が未更新で練習場にも姿を見せていないのが気掛かりで仕方ありません…泣)