若い教師は…(改訂版)
前回の続きです。26〜50までを加筆しました。(2013/01/10)
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いよいよ3学期が始まりますねえ。
今回の更新ですが、いわゆる「最近の若者は…」論ではありません。
私の祖父も教員をしていました。指導主事や校長も務めたので、顔が広く教え子や元同僚の方々もたくさんいます。そんな祖父は私が教員になるにあたり、色んなアドバイスや推薦図書をくれます。
今回はその中から、祖父の元同僚(小学校?)で今は大学で教職課程を担当されている方が祖父へ送った手紙に書かれたいたことを共有しようと思います。
題して『「若い教師は」50箇条』です(これは私が勝手に命名しました)。
この50箇条は教職課程の講義で学生に配布したハンドアウトに載せたもののようです。全て「若い教師は」で始まり「…する。」で終わり、この方によれば「23歳で教壇にたってから30歳位までの間に実践したこと、感じたことをアトランダムにメモした」らしいです。
既に35〜40年前のことなので現代に合わないものもあります。しかし、いつの時代の若手教師に当てはまるものも多々あると思います。もし今このブログを読んで下さっているあなたが若手の教師なら、これらを少しばかり心に留めておけば何かの参考になるかもしれません。そう思い、今回ブログで取り上げることにしました。
では今から書き連ねます。50個もあるので途中で挫折するかもしれません(笑)
- 若い教師は、朝起きた時、一日のスケジュールを確認します。
- 若い教師は、夜寝る時、明日のスケジュールを頭の中に描きます。
- 若い教師は、登校するのが楽しみであり、喜びです。
- 若い教師は、よく動くので朝食をたくさんとってから出勤します。
- 若い教師は、一流社員と心得て、服装・頭髪には気を配ります。
- 若い教師は、職員室に朝一番に入ります。
- 若い教師は、朝一番に生徒よりも先に自分の教室に顔を出します。
- 若い教師は、子ども達にこちらから「おはよう」と声をかけます。
- 若い教師は、たばこ煙る職員室よりも教室が好きです。(「たばこ煙る職員室」には時代を感じます。)
- 若い教師は、教室よりも校庭や野原が好きです。
- 若い教師は、チャイムが鳴ると教室に立っています。
- 若い教師は、子どもたちが好いてくれているかどうかを気にします。
- 若い教師は、教えたことが理解されないと、自分の教え方がうまくないのだろうかと悩み、指導法の勉強をします。
- 若い教師は、子ども達の言うことにしっかり耳を傾けてよく聞こうとします。
- 若い教師は、だから子ども達が何かできると子ども以上に喜びます。
- 若い教師は、「先生!」と呼ばれることを嬉しく思い、反面戸惑いと照れ臭さを感じます。
- 若い教師は、しかし、子ども達が怠けたり悪い事をすると顔を真っ赤にして本気で怒ります。
- 若い教師は、本気で怒って帰したあと、"きつかったかな"と反省し、その日のうちに励ましの声をかけます。
- 若い教師は、他の教師の授業に自分にないものを見出そうとします。
- 若い教師は、子どもの間に塾の先生の話だ出ると、やきもちを焼きます。
- 若い教師は、TV、まんが、歌謡曲、スポーツなどの話題をよく知っています。(今は歌謡曲ではないですね(笑))
- 若い教師は、子どもと一緒にスポーツをしたり、歌を歌ったりします。
- 若い教師は、また子ども達と同じ本を読んだり、自分の本を貸したりします。
- 若い教師は、色々な本を買いに行き、行きつけの本屋に借金をつくります。(これも昔ながら!?)
- 若い教師は、だからいつも財布が軽いです。
- 若い教師は、テスト前後に周囲を気を使いながらも、放課後補充学習をします。
- 若い教師は、テスト問題作りに真剣に取り組みます。
- 若い教師は、テスト用紙の隅に一言励ましの言葉を赤ペンで書きます。
- 若い教師は、テストの採点を最優先し、次の時間には返します。
- 若い教師は、テストの結果を気にします。
- 若い教師は、通知簿の評定や初見を記入する時、心を痛めます。(苦心する、ということでしょうか?)
- 若い教師は、夏休みなどの長期の休暇が退屈です。
- 若い教師は、夏休みに簡単な家庭訪問をクラス全員にします。
- 若い教師は、夏休みに自分の友達などと青春を謳歌し、自然に挑戦する機会を持ちます。(「自然に」というのを目的語なのか副詞なのか…?)
- 若い教師は、趣味を増やそうと何事にもトライし自らの体験を増やしていきます。
- 若い教師は、時代に取り残されまいと各種研修にも進んで参加します。
- 若い教師は、工区の話題に進んで耳を貸します。
- 若い教師は、どの保護者に対しても同じ態度で接します。
- 若い教師は、自分に納得できないことや認めるべきでないと考えて苦しみます。
- 若い教師は、放課後居残って通信や文集作りに、子どもと共に時を忘れることがあります。
- 若い教師は、だからよく腹が減ります。
- 若い教師は、だから机の片隅にラーメンの1〜2個を隠しています。
- 若い教師は、体が資本です。食事には栄養のバランスを考えます。
- 若い教師は、若さに自信があり、美貌にも自信があると思いがちですが、体力づくりにも励みます。
- 若い教師は、家に帰ってからも教材探しや明日の下準備に精をだします。
- 若い教師は、子ども達が家に遊びに来ることを喜びます。
- 若い教師は、日本一の学級を作ろうと夢を見、努力します。
- 若い教師は、若い教師をライバルにします。
- 若い教師は、素晴らしい家庭を作ろうと時には夢をみます。
- 若い教師は、親の恩を実感し始める年頃です。
- 【特番①】若い教師は、日本の宝です。
- 【特番②】教師の卵は、日本の、いいえ世界の財産です。
- 【特番③】先輩が全国で頑張っています。後に続こう!
けっこう疲れました…きりが良いので今日はここまでにして、後半はまだ後日更新しようと思います。
今手元にその手紙を置きながら書き出していたのですが、これって「若い教師の心得」でもあり「若い教師あるある」でもありますね(笑) 12、13、16、20番あたりは私も「確かに!」と思いました。皆さんはどうでしょう?
では今日はこのへんで。
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これで全てです。
皆さんも感じておられるかもしれませんが、この方は凄く熱い先生ですねえ。私、長期休暇はゆっくりしたいです(笑) でも授業のことを考えていると「早く授業したいなー」ということはあります。
あと、「29. …(テストを)次の時間には返します。」というのには賛成できません。
私の校種が高校で、この方の校種は(おそらく)小学校という違いがあるからだと思いますが、高校の場合は一度で100名、200名分ものテストを採点する必要があります。テスト明けの1回目の時間に返すのを目標にすると、採点を急いでしまうあまり点数の計算を間違えたり、採点ミスを起こしてしまう可能性があると思います。
また、解答用紙をすぐに返却してしまうと誤答分析もできません。できれば採点と誤答分析にきちんと時間を取り、返却する時は誤答分析を元にフィードバック・間違い直しもしたいところです。
今の勤務校では、生徒から答案返却を早くしてほしいという声が挙がっているので、それに応えないといけません(でないと授業評価が下がり、更には管理s…)。更に、各学期の期末考査終了から終業式までの期間があまりにも短くて間違い直しをする時間も取れないのが歯痒く、また生徒にも申し訳ない気持ちでいっぱいで心苦しいです。どうにかならないのかねーこれ。
趣旨からずれてしましました(汗)
これが「若い教師のあるべき姿」とは思いませんが、何かの折にこの50項目を思い出してみるのも良いかもしれません。
それではでは。(2013/01/10)