紺珠

手で撫でると記憶が蘇るという紺色の玉

長谷川修治,中條清美,西垣知佳子他(2008)「中・高英語検定教科書語彙の実用性の検証」,『日本大学生産工学部研究報告B』,41,49-56

他校のことは分かりませんが、今の勤務校では夏休みに入る前あたりから翌年度に使用する教科書の選定が始まります。早すぎではと思うのですが、その話は別の機会に。

まだ私は非常勤講師なので、「選定」は他の教諭の先生方がされますが、「どれがいいかな?」と意見を求められます。つい先日も質問されたので、候補の教科書を数冊手に取りパラパラとページをめくり、「これはちょっと彼らには難しすぎませんかね?」とか『感覚』で答えてました。

ただやはりここは『感覚』ではなく、その教科書を選定した『根拠』が欲しいところです。校長にその教科書を選んだ理由を説明する必要もありますし(こんな事してるのうちだけ?)、生徒には理由を説明してあげたいので。

その『根拠』の一要素になるのが、教科書に登場する語、語彙かと思います。異語数、延べ語数、新出語彙の導入される時期やその量などが気になるところです。

前置きが長くなりましたが、そこで今日は高等学校の英語教科書に使用されている語彙を調べた論文をレビューします。