教材研究
前回の続き。
前回の記事では、夏休み明けから扱うレッスンの教材研究の一環として広島・長崎を訪問したことを紹介しました。ここまで教材研究に時間を費やしたのは人生初めてです。
こんなことができるのは夏休みだからであって、いざ長期休暇が終わり普段の授業日が始まってしまうとなかなかこんなことはできません。
では教材研究はどうすればいいのか。どうすればより良い教材研究ができるのか。
自分はこれまで下記のような事柄を教材研究としてしてきました。
- ツッコミどころ(表現や文法、論理展開などで違和感を覚える箇所)を探しながら英文/エイブンの読み込み。
- 新出語やポイントとなる文法事項の確認し、どのように生徒に導入するか考える。
- リーディングポイント(生徒に押さえさせたい部分、メイントピック的なもの)をどう生徒に読ませるか。
- 1〜3と同時並行で生徒が負荷が高く躓きそうな箇所をチェック。
- 補足、関連資料の読み込み。
- 授業プリントの作成、及び同僚からのフィードバックをもらう(余りもらえないのが現状ですが…)
- Keynoteを作成し、1.〜5.をスライドにする。
- 付属CDで語の発音を確認。
- 付属CDで音読の練習。
- 自分でリテリングの練習。
1〜9がいつもこの順番で行われるものではなく、順番が前後・入れ違いになったり、何度も行き来することもよくあります。これが去年くらいから試行錯誤した中で定着してきていた自分なりの教材研究でした。もちろんこれら全て完璧にできる時間的・心理的な余裕が毎回のレッスンで確保できる訳ではないのがストレスです。
そして同じような手順で、夏休み明けから扱う二重被爆がテーマのレッスンの教材研究に取り掛かろうとしたら、松井先生がブログで教材研究に関して書かれていました。詳細は松井先生のブログをご覧下さい。
これを機に、自分の手で英文を書写してみることにしました。単に書写するだけなら難しくはないでしょうが、この場合、英文の構造や展開などを改行やインデントして書写をするので一苦労。結構時間がかかりました。が、じっくりと英文と向き合うことができ、構造や論理展開に関して疑問に思うところが見つかったり、より深く理解できたような気がします。
そして書写するのが意外と楽しい。もはやPCで文字入力する方が手書きよりも圧倒的に多くなったのもあってか、手を動かす作業というのも楽しいものです。あとは万年筆やノートなどの筆記具選びも楽しかったり(それぞれまだ1種類しか持っていませんが)。
これからも丁寧な教材研究を続けていきたいと思います。(もっと教科指導に時間を割きたい…泣)