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紺珠

手で撫でると記憶が蘇るという紺色の玉

OUP・数研中高教員向けセミナーに参加してきました。

Oxford University Pressさんと数研出版さんの共同セミナー。数研出版はOUPのBookwormsシリーズの国内販売を手掛けていますからね。お世話になっています。

先々週の日曜に参加しました。4人の講師の先生方による1時間ずつのプレゼンという内容でした。それぞれのプレゼン内容は、

  1. Graded readingを用いた多読指導
  2. 生徒の表現力を高めるActive learning
  3. 表現につながる英文法〜丸暗記に頼らない真の理解〜
  4. Team-Teaching: Going Beyond Basics - Integrating Teaching methods and  concepts in the  English language classroom
というものでした。
 
担当科目では多読を取り入れていることもあって1つ目のプレゼンが聞きたくて参加したのですが、良い情報を仕入れることができて満足。今回のエントリーでは2〜4は割愛して(2のActive Learningも勉強になりました。3と4はプレゼンターの著書宣伝だったのでスルー)、1の多読に関する報告をまとめます。
 
その前に勤務校で実施している多読指導に関してご紹介します。今年度から多読をこんな感じで始めました。(一般に認知されている「多読」の定義から外れている部分もありますが…)
 
  • 夏休みの課題として1人1冊「レ・ミゼラブル」を購入。リスニングCD、和訳はなし。
  • 映画を英語音声+日本語字幕で2回上映。希望者が参加。合計でのべ150/320名ほどが参加。
  • 付属のワークブックを解答して提出。
  • 夏休み明けの宿題考査では全体の60%の割合で出題。

 

国際関係科
  • 2単位の科目で年度当初に1人1冊「オズの魔法使い」を購入。
  • リスニングCDはなし。授業でALTに読み上げてもらった録音を流し、簡単なT/Fを数問。
  • 解答・日本語訳付きのワークブックは家庭学習。
  • 1学期の中間・期末考査で20%分出題。
  • また夏休みの課題として「Frozen(アナと雪の女王)」を1人1冊購入。こちらは純洋書なのでリスニングCD、ワークブック、日本語訳などは一切なし。
  • 2単位の科目でALTに読み上げてもらった録音を流し、簡単なT/Fを数問。
  • 定期考査では全体の20%の割合で出題予定。
  • 語彙が難しく140ページありスローペースで進んでいるので、春休みの課題まで使い続ける予定。

 

普通科・国際関係科共通:
  • 夏休みにPTAがBookwormsシリーズとPenguinシリーズのLevel 1-6までを300冊程を購入して下さった。
  • 図書館で貸し借り可能。
  • 多読記録用紙を2学期初回の授業で全員に配布。任意参加だか一定数を読めば平常点にプラスアルファで加算する。
  • Level 1と2がほぼ全て貸し出されている状態が続く。
 
 
自分自身が留学時代のESLの授業で、また大学時代の英語の授業で多読をしていて、英文を読むことに対して抵抗がなくなり、また読むスピードも上がった実感があったので、英語教師になっても多読を導入したいなと考えていました。幸いにも、今年度は単独で担当できる科目があったり、主担を任せて頂く科目があったりで、多読を導入することができました。
 
ただ、頭を悩ましていることが2つあります。
①「限られた予算内でたくさん英語に触れてほしい。」
②「せっかく頑張って読んでいるのだから評価をしてあげたいがどのように評価するか。」
評価の方は定期考査や宿題考査でT/F問題として出題していたのですが、問題は1つ目。できれば1学期に1冊くらいのペースで読んでいきたいけど、1冊1,000円近くしますからね…お金がない。そんな2つのお悩みを一挙に解決できる方法が当日聴くことができました!
 
① 限られた予算内で多種の多読教材を確保する方法
これを聞いた時は、「あ、なるほど!」と目から鱗でした。購入する場合は学年単位で購入することになりますが、分かりやすいようにクラス単位で説明します。
そもそも論なんですが、全員が同じ多読教材を同時に買う必要なんてないんですよね。例えば、出席番号が1-10の生徒は多読教材A、11-20は多読教材B、21-30は多読教材C、31-40は多読教材D、というふうに買い、全員が別々の多読教材を持つ4人グループを10個作り、その中で回し読みをすれば1人あたり1冊の購入予算で4冊を読める。
数研出版の社員さんがいる前で発表していたのでOKということなのかと。
本当に目から鱗でした。来年度から実施してみたいと思います。
 
② 多種の多読教材を考査に盛り込む方法
「けどそんなことしたらどうやって考査に入れるの?」 という疑問が出てくると思いますが(そもそも「多読教材を考査に入れるべきではない」という意見は今回はスルーします)、これも意外と簡単な方法で解決できます。
例えば4種類の多読教材があるとすると、それぞれの"本文の一部"と"タイトルや章のタイトル"を提示し、マッチングするというもの。これなら4つのうち1つは今自分が読んでいるものからの出題なので、公平性が保たれますね。そしてこの方法なら英文を速読し大意を把握するという多読でも求められる能力を見ることができます。 

 

いやはやこんな有意義なセミナーを無料で参加させて頂けるなんてOUPさんと数研出版さんは太っ腹です。年明けの合唱コンクールまでは大きな学校行事もないので、月一でこういったセミナーな参加したいですね。

Frozen Junior Novelization (Disney Frozen)

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The Wizard of Oz: 400 Headwords (Oxford Bookworms ELT)

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Les Miserables (Oxford Bookworms Library. Human Interest, Stage 1)

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