紺珠

手で撫でると記憶が蘇るという紺色の玉

えーごきょーいく食傷気味

今週は英語に触れたり、英語教育に関する情報を収集する気に全くなりませんでした。ちょっとした燃え尽き症候群みたいな感じでしょうか。8月初旬にあった英語合宿までずーっと英語尽くしでしたからね。近づきすぎたらちょっと距離を置かないと。

 なので今週は積読していた本を読み漁りました。が、まだまだ積読は減りません。その一部の感想を紹介、残しておきます。

 

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

 森見登美彦作品らしくなく、阿呆な大学生は登場せず。またストーリーの展開もちまちまと遅いので途中で読むのをやめました。舞台が京都でないのも「何か違うなー」とちょっと引っ掛かりながら読み進めてました。

 

きつねのはなし (新潮文庫)

きつねのはなし (新潮文庫)

 

こちらは森見さんの作品で初めて読む怪談の小説。舞台は毎度の京都で、主人公も大学生です。ただし、阿呆な大学生ではありません。水や狐にまつわるホラー系の短編小説が4つ盛り込まれています。暑い夏に読んで背筋をひんやりとするにはぴったりかと。 

 

フットボールサミット第24回 美しく危険な男フォルラン

フットボールサミット第24回 美しく危険な男フォルラン

 

 鳴り物入りで今季からセレッソ大阪に入団したディエゴ・フォルラン。彼を余すところなく紹介したのがこの本です。彼の幼少期から現在に至るまでの話を家族や代理人、スペインの記者やセレッソ大阪のスタッフたちから取材し、記されています。彼がアトレティコ・マドリーで苦労した話は知りませんでした。

彼に求められるのはゴールだけでなく、それこそJリーグ黎明期のジーコのように、セレッソ大阪の若手選手に対するプロのサッカー選手としての振る舞い方を伝えること、そしてJリーグ人気の低下を食い止め盛り上げることです。また当初は優勝候補の一角と目されたセレッソでしたが、今はJ2降格圏の16位に沈んでいます。残念ながら期待したほどの結果・成果、また年俸に見合うだけの結果・成果はまだ出せていませんが、この本を読む限り彼の人間性は素晴らしい。ここからの巻き返しに期待したいです。

 

伸ばす力 レヴィー・クルピ 世界で輝く「日本人選手」育成レシピ

伸ばす力 レヴィー・クルピ 世界で輝く「日本人選手」育成レシピ

 

 そのセレッソ大阪を昨年まで率いていたのがブラジル人名伯楽のレヴィー・クルピ香川真司を筆頭に、乾貴士清武弘嗣キム・ボギョン、そして柿谷曜一朗や山口蛍、扇原貴宏といった優れた桜の戦士たちを育て上げた名将です。その彼の自伝が『伸ばす力』。最近の流行りにあやかった「〜力」と付けた編集者か翻訳者にはちょっと嫌味の一言でも言いたいですが、すいすいと読み進められます。

レヴィの育成法や指導法、哲学が書かれているのですが、レヴィーの試合後の記者会見のコメントを何百試合分も読んでいればセレッソのサポーターならお馴染みのことが多いです。しかしそんな中にも、レヴィーらしい軽快な口調やジョーク、裏話も盛り込まれていて面白いです。

 

季節風 夏 (文春文庫)

季節風 夏 (文春文庫)

 

部屋の整理をしていたら出てきた本です(笑)題名の通り、去年の夏に読み始めたけど時間がなくて頓挫してしまってたんですよね…また読もうと思います。

 

それと昨日『マダム・イン・ニューヨークという』という映画を見てきました。

英語が苦手なインド人女性がニューヨークで悪戦苦闘するというお話。家族との関係や女性の社会的地位にもスポットライトを当てたインド映画です。英語に悪戦苦闘し、生活している様子は10年前の自分を思い出しました。けど笑いもあり、楽しめる映画です。DVDが出れば買って学校で上映したい。

最近、英語(教育)に食傷気味でしたが、これを見て「またちょっと頑張るかー」と思えたので見て良かったです。


映画『マダム・イン・ニューヨーク』予告編 - YouTube

 

さあ明日から通常業務の日々が徐々に戻ってきます。この長期休暇中にしようと思ってた2学期の授業計画は結局ほとんどできずじまい。というか長期休暇とか名ばかりでした。

セレッソの調子が良く順位ももっと上やったら、もっと気持ち良く2学期を迎えれたかもしれません…