2015年の読書
今回は2015年に読んだ本について。
まずは河合隼雄の「こころの処方箋」。これは病んでいる人が読めば処方箋になるし、病んでいない人でも病んでしまった時の回復術を授けてくれます。1章あたり全て4ページ構成なのも、病んでいても読み切ることができて良いところ。
去年亡くなった鶴見俊輔さんと大好きな重松清さんが対談形式で、教育や家族の問題について語り合うこの本も良かったです。実は鶴見俊輔さんは名前は知っていたものの、著書を読むのはこれが初めて。この一冊を読むだけで、氏の知識の深みと広さ、また何でも包み込んでしまうような人格が伝わってきます。
上の本がきっかけで鶴見俊輔の本を色々と読み漁っています。中でも特に下の「みんなで考えよう」シリーズは面白かったです。
これは中学生と鶴見俊輔との間で行われた議論を収録したものですが、登場する中学生はそれぞれしっかりとした人生についての意見を持っていて感心しました。またそれに応える鶴見俊輔の言葉・意見も面白い。親や先生は子どもを教育するが、子どもも親や先生を教育しないといけないとかは、鶴見俊輔がきちんと中学生の立場・目線で思考を巡らせ話しているのだなと印象的でした。
また話し言葉で書かれているのでスラスラと読めて、すっと心に入ってきます。ぜひ生徒にオススメしたいです。
大切にしたいものは何??鶴見俊輔と中学生たち (みんなで考えよう)
- 作者: 鶴見俊輔,南伸坊
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 単行本
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こういう自己啓発本も読みました。確かに良いことは書いてあります。励みにもなりました。ただ、鶴見俊輔や河合隼雄に比べると表面的で薄っぺらい印象。
この違いはどこから生まれてくるんでしょうかね。年齢?経験?知識?性格?いずれにせよ、織り成す一言一言に深みと重みと包容力がある鶴見俊輔や河合隼雄はかっこいいです。
ちなみに同シリーズの「10代に…」も買って読んでみました。広く浅い分、高校生には読みやすいかなと思い、学級文庫に置いています。
年末から読み始めているのがこの本。
架空の青年とアドラーに精通する教授(やっけ?)との議論を通してアドラーの考えについて学べます。逆転の発想というかコペルニクス的転回というか、目から鱗の内容です。原因論ではなく、目的論で物事・人生を見ていきたいです。
そして最後にこちらの本。
前のエントリーでも書きましたが2015年はプライベートで色々ありすぎて、お仕事、特に教科指導がなおざりになってしまい、受け身でこなす状態になっていました。
このままでは生徒に申し訳ないな、何とかしてこの状態から脱却しないといけないな、と思っていたら、この本の存在を思い出し、読み進めているところです。(実は買って以来、積読のままでした…)
寄稿された先生方の教科指導や英語教育に対する考えは違えど、全国でこんなにも英語教育について真剣に考え、頑張っている先輩や仲間がいると分かると、自然と自分も頑張らないと思えます。副題の通り、教科指導に対して引け目を感じたら何度でも読み返したい一冊です。
- 作者: 柳瀬陽介,組田幸一郎,奥住桂
- 出版社/メーカー: ひつじ書房
- 発売日: 2014/08/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11/28
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他にも色々と読みましたが、特に印象的だったものを紹介しました。
最後になりましたが、今年は月一くらいでブログを書けたらと思っています。本年もよろしくお願い致します。
2015年の音楽(兼生存報告)
生きてます。年度当初以来の更新になりました。
やっと、ようやく、長くて辛かった2015年が終わりました。2015年は人生で一番目と二番目に辛い離別・死別があり、プライベートでは本当にしんどい1年でした。
それに引きずられてしまい、仕事の方も納得のいかない1年でした。何より生徒や周りの先生に迷惑を掛けてしまいました。けどそれ以上に生徒や周りの先生に支えられ、助けられ、救われた1年でもあり、嫌なほど自分自身と自分の短所・欠点と向き合った1年でした。
自分にとって人生の第一のターニングポイントは2004年夏から2005年夏にかけてアメリカで過ごした1年でした。そして2015年は人生の第二のターニングポイントになると思います。そうなるようにしないといけないと思っています。
そんな中でも音楽と本は欠かせない存在でした。
やはりこの2人の歌声と歌詞には救われました。正直、できれば思い出したくない思い出も思い出してしまう曲もいっぱいありますが、それでも2人の楽曲は生きる希望みたいなものを感じさせてくれます。秦くんの最新アルバム『青の光景』の最後の曲"Sally"は、本人もインタビューで語っているように、特に前向きになれます。来月にはゆうくんの新アルバムも出るようで、2人のライブが待ちきれません。
またこれからお気に入りになるであろうアーティスト2組とも出会えました。
またまた男性ボーカルに惹かれました。1人目は米津玄師(よねづけんし)。2人目は「ぼくのりりっくぼうよみ」(これがアーティスト名)。2人ともFM802を聴いていて知りました。自分が保存したライブラリーだけ聴いてると新しい音楽との出会いがないので面白くないですね。
「ぼくのりりっくぼうよみ」は現役高校生、米津玄師は24歳と若いのですが、歌詞は独特で深く独自の世界を展開しています。秦くんも米津玄師には注目しているというインタビューもありました。この2人、これからが楽しみです。
学級日誌の表紙と日直のお仕事一覧
4月1日なってから今日まで1日あたりの閲覧数が100近く続いており、詳しく見てみると学級通信に関するこの記事がよく読まれているみたいです。季節ネタですね〜。結局昨年度は一度も発行できずじまいでしたが(笑)でも今年度は頑張ります!掲載する内容・ネタはある程度固定化し、あれこれ考えずに気軽に発行できるようにしたいです。
学級通信の発行以外にも担任のお仕事は多々あります。この時期は学級日誌の準備もしないといけません。勤務校ではその日の日直が学級日誌を書くことになっています。そこで学級日誌の表紙を作成し、そこに日直のお仕事一覧を載せておきました。
昨年度気になっていたのが、日直の黒板消しの仕事とその日の掃除当番の黒板消しの仕事がかぶってしまうこと。あやふやになってしまい、結局どちらも何もせずに帰ってしまうということも時々ありました。そこでこれを作ることで日直のお仕事を明確化。これで掃除当番には他の掃除に専念してもらいます。
それと見てもらえば分かりますが、日直のお仕事の1つに「次の日直の名札を黒板へ貼る」をあります。「次の日直の名前を書く」でも良かったのですが、クラス委員決めや体育祭の出場競技決めなど、クラスで役割を決める時に黒板に貼る名札があれば便利なので作成することにします。
ここらへんのアイディアは全て下の本から盗みました。これオススメです。また他にも使える良いアイディアがあればここで紹介しようと思います。
高校教師のための学級経営365日のパーフェクトガイド できる教師になる! 3年間の超仕事術
- 作者: 上山晋平
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2015/03/13
- メディア: 単行本
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最後に学級日誌の表紙と日直のお仕事一覧のファイルも公開しておきます。必要であればアレンジしてお使い下さい。